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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 池田 謙一 |
タイトル | スマホ社会の到来が与えるライブ文化への影響:送り手意識の拡大 |
内容 | スマホ社会の到来により、SNSや動画配信サービスが大きく発展した。ネット上に展開されている様々なサービスは、ユーザー間に連帯感を持たせ、それぞれに独自の文化を生み出している。こうした中で、YouTuberに代表するような知名度ある一般人の登場にも見られるように、「送り手意識」がユーザー間に拡大しており、エンターテイメントがより身近になった。また、スマホ社会の到来は、デジタル媒体を介した仮想体験を可能にした一方で、生の集団体験に改めて意識を向ける機会となった。こうした問題意識から、アンケート調査を実施し、スマホ社会の到来とライブイベントの発展との関係を「送り手意識」というキーワードを用いて検証した。結果、「『送り手意識』を持つ人は、ライブイベントを好む」という仮説が支持された。また、「送り手意識」に特徴的な性質は、支援的ユーモア志向であった。精神的に励まし支えあおうとする志向から、人々は生の集合体験を求めるのだということが示唆された。 |
講評 | 今年は、インターネット調査による合同の卒論データの取得以外に、さまざまな手法でデータを取得し、卒論に結びつけたものがあった。テレビ報道を提示し、テレビのインパクトについてのインタビューをしたものもあれば、ドラマの登場人物の名前と性格の相関性についての検討もあり、ツイッターのリツイートの動機についてのインタビュー、さらにはインターネット調査の分析とインタビューを合わせたものもあった。 こうした点で、目的に合わせてゼミ生が適切と思われる実証の方法にこだわった点はよかったと思う。また、インターネット調査の中での仮説検証についても、実験手法を用いた分析も含めて、工夫されたものがあった。 これらは評価できる点だが、一方で、仮説の検証がシンプルでなくどこが分析の肝心な点かわかりにくい、仮説が検証できなかった場合の原因の考察が甘い、といった問題もしばしば目に付いた。卒論の提出が12月の後半でとても早く、ネット調査から分析の時間が十分に持てなかったためであるとも考えられるが、社会に出れば、同様の時間の制約下で結果をきちんと出す、問題があればしっかり対 処する、といったことが求められるので、卒論の反省を踏まえて、今後、活躍してほしい。 |
キーワード1 | ライブイベント |
キーワード2 | エンターテイメント |
キーワード3 | SNS |
キーワード4 | YouTuber |
キーワード5 | スマホ |
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