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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 池田 謙一 |
タイトル | 人が話を盛る時 |
内容 | はじめに「話を盛る」に対する定義を整理し、【嘘に近い盛り】と【ユーモアに近い盛り】に分類した。次に、【嘘に近い盛り】と【ユーモアに近い盛り】はどのような要因によって使い分けられているのか。その要因を明らかにする事を本研究の目的とし、分析を進めていった。結果として、【嘘に近い盛り】においては、話を盛ることを「見栄を張る為」と認識しており、「周りに認められたい」という心理が強く働いていた。また、対象は「自分をよく知らない相手」が多く、用いられる表現は「みんな」という言葉を用い、「数字」を大袈裟に言う傾向がみられた。一方、【ユーモアに近い盛り】においては、話を盛ることを「面白くする為」と認識しており、「ユーモア志向」と強い関連がみられた。また、対象は家族や友達などの「内輪」が多く、用いられる表現は「擬音語」や「比喩」であることが示された。 |
講評 | 今年は、インターネット調査による合同の卒論データの取得以外に、さまざまな手法でデータを取得し、卒論に結びつけたものがあった。テレビ報道を提示し、テレビのインパクトについてのインタビューをしたものもあれば、ドラマの登場人物の名前と性格の相関性についての検討もあり、ツイッターのリツイートの動機についてのインタビュー、さらにはインターネット調査の分析とインタビューを合わせたものもあった。 こうした点で、目的に合わせてゼミ生が適切と思われる実証の方法にこだわった点はよかったと思う。また、インターネット調査の中での仮説検証についても、実験手法を用いた分析も含めて、工夫されたものがあった。 これらは評価できる点だが、一方で、仮説の検証がシンプルでなくどこが分析の肝心な点かわかりにくい、仮説が検証できなかった場合の原因の考察が甘い、といった問題もしばしば目に付いた。卒論の提出が12月の後半でとても早く、ネット調査から分析の時間が十分に持てなかったためであるとも考えられるが、社会に出れば、同様の時間の制約下で結果をきちんと出す、問題があればしっかり対 処する、といったことが求められるので、卒論の反省を踏まえて、今後、活躍してほしい。 |
キーワード1 | 盛り |
キーワード2 | 嘘 |
キーワード3 | ユーモア |
キーワード4 | 公的自己意識 |
キーワード5 | |
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