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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 保護犬・保護猫カフェにみる日本の動物愛護活動 |
内容 | 近年の日本におけるペットブームの裏で、ブリーダーやペットショップから保護される犬や猫がいることはあまり知られていない。ペットショップで子犬、子猫を飼うことがいまだに一般的である日本において、そのような保護犬や保護猫を引き取るというモチベーションはどこから生まれるのだろうか。本稿ではそれを明らかにするため、保護犬・保護猫カフェ?でボランティアとして参与観察を行いながら、実際に保護犬や保護猫を引取った人に対してインタビュー調査を行った。 その結果、保護犬・保護猫を引き取るという意思決定をするにあたって影響を与えている、4つの重要な要素があることが分かった。それは過去の環境、年齢、縁や直感、重要な他者の存在である。そして保護犬を迎えてからの関係構築の過程では、人間がペットに対しお金、時間、愛情など多くのものを与えているだけではなく、ペットからも、情緒的成長の機会や、家族間の関係の改善など様々なものを得ており、そこには相互作用が起こっていることも分かった。 |
講評 | 本論文は近年、社会問題として取り上げられているペット養育の放棄、業者による廃棄、虐待的環境での飼育などで被害に遭っているペットが置かれた状況について聞き取り調査を行った社会的に意義のあるテーマに取り組んだものである。経済的、人的に支援が非常に少ない中、保護犬カフェでどのような取り組みが行われているのか、どのような人々がボランティアとして関わっているのか、また保護犬を引き取る人々の属性や動機などが丁寧にまとめられた労作である。 |
キーワード1 | 動物愛護 |
キーワード2 | コンパニオンアニマル |
キーワード3 | 保護犬・保護猫 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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