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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | インスタグラムの常用は依存か ―日常に占める割合と他者を意識した利用の観点から― |
内容 | 現在、インスタグラムは世界中で利用者数の増加率が非常に大きく、最も注目されるSNSである。一方で、最近ではインスタグラムが若者の心に与える否定的な影響と、高い依存の可能性について報告された。また、国内でも、インスタグラム上で偽装した写真を投稿する人々が話題になっている。しかし、これまでにインスタグラムについて調査された論文はなく、また、依存行動の全体像についても明らかにされていない。そこで本稿では、人々はインスタグラムに依存しているのかを論じるため、日常における利用の実態とその背景について、全体像を明らかにすることを目的とした。そのために、利用頻度の高いインスタグラムの利用者を対象に、10名に半構造化インタビューによる調査を行なった。インタビュー調査では、日常に占めるインスタグラムの割合と、他者を意識した利用の2つの観点から質問した。分析の結果、インスタグラムのために行動や意識を費やしている実態と、画面上に表現される自分を飾る行動が明らかとなった。 |
講評 | 本論文はインスタグラムという、写真をメインに自身の生活を表現するSNSに「虚構の自分」をアップロードする人々の行動、意識について聞き取り調査とネット上のデータを分析したものである。フォロワーの多い人々への調査から、男性と女性の表現の意味の質的違い、「虚構の自分」を描くことをファッション誌の1ページのように楽しむ女性たち、中毒的な状態に陥っている使用者などいくつかの類型化を行っている。文章の構成、説明が明解で文章力のある論文に仕上がっている。 |
キーワード1 | SNS依存 |
キーワード2 | 印象操作 |
キーワード3 | コンピュータ媒介型コミュニケーション(CMC) |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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