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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 「見た目問題」から「ミタメ」へのパラダイム転換 ―多数派集団に所属する「見た目問題」当事者の受容と排斥― |
内容 | 本稿では、近年差別や偏見、蔑視といった重要な社会問題でありながら社会学の俎上に載せられてこなかった「見た目問題」について着目し、「見た目問題」の実情の再把握と解決への糸口を論じる。調査方法としては、当事者の経験を様々なメディアから渉猟すると共に、実際に当事者から話を聞いた。そこで見えてきたものはマイノリティでありながら多数派コミュニティに参加している受容状態と、儀礼的無関心が要求される共在空間や赤の他人との相互行為の困難といった排斥状態の2律性であった。そこで今までの視座にあった問題個所の治療やカムフラージュといった問題個所へのアプローチ、雇用差別やいじめといった社会制度へのアプローチから離れ、「見た目問題」当事者が受容と排斥を受ける環境と内面性と外面性の相関関係から彼らの実情を把握する。また、この問題の解決への糸口として、今まで触れられてこなかった彼らのアイデンティティについての再考も行う。 |
講評 | 本論文は病気や怪我、先天的、後天的な顔や身体の変形を持つ人々に対する社会からの偏見、「見た目問題 」を取り上げたものである。調査においてプライバシーの問題から被調査者へのアクセスが難しく、また支援団体も少ない中、メディアに取り上げられた情報や数少ない著書、ウェブサイト、その主催者へのアプローチ等で、情報収集に苦労しながらの執筆となった。重要でかつ社会的なテーマであるため、もう少し時間をかけて注力ができたらよいものに仕上がったと思われる。 |
キーワード1 | 見た目問題 |
キーワード2 | 受容と排斥 |
キーワード3 | アイデンティティ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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