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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル ストリートダンサーのキャリア展開 -夢と現実のジレンマ-
内容 本研究では、近年ストリートダンス人口は急上昇しているにも関わらず、あまり研究されていない職業としてのストリートダンサーについて、キャリアパターンや、ジレンマについて調査を行った。現役のプロストリートダンサー男女10人にインタビュー調査を行いストリートダンサーの実態を探った。その結果キャリア面について、キャリアパターンは、ダンスを始めた時期や、周囲の環境が要因で、「親の刷り込み型」「組織内ステップアップ型」「趣味スタート型」の3つの類型化が可能なことが明らかになった。次にジレンマにつては、ダンサーとして有名になるための意識の違いや、活動地での意識の違い、給料などさまざまな葛藤がみられた。このようなジレンマがあるにも関わらず、なぜ彼らはストリートダンサーを続けられるのか。これらのジレンマの裏には生徒の存在という何にも代えられないやりがいがあった。インタビューイ10人全員がやりがいを聞いた時に生徒への思いを語り始めた。彼らは、生徒の存在というやりがいを糧にストリートダンサーを続けているのである。
講評 本論文は身体技能を活かした職業に関する先行研究が少ない中、ストリートダンサーのキャリアについて聞き取り調査を行ったものである。ダンサーがダンスを始めた動機、入職経路、その後のキャリアについてまとめており、ダンサーの多くが有期雇用という厳しい雇用条件の中で競争的環境に挑む姿を描いている。幼少期から始めた人々と大学生から始めた人々の2種類があり、指導者への憧憬、感謝の気持ちがその後、自身が指導者になる道を選択する大きな要素となっているという「重要な他者」存在を明らかにした。
キーワード1 ストリートダンス
キーワード2 キャリア
キーワード3 サブカルチャー
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