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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル スチューデントアパシーと動機付け理論の関わり
内容 本論文では、文献研究によって「スチューデント・アパシー」研究と「動機づけ」研究の経緯を年代別に整理し、その関連度合い(相互引用)を分析した。スチューデント・アパシーとは、「学業に関しては無気力であるが、それ以外の活動には積極的な状態」などをいう。本論文ではこの状態の対策には、「人がやる気になるメカニズム」について研究している「動機づけ理論」が関連するはずだという仮説を立て、両研究の発展経緯と関連について調べた。その結果、両分野は互いにほとんど引用がなされていないことがわかった。その原因は、当該分野の研究者の属性や、彼らの活動の場の違いによって分断が生じていることが予想される。動機づけ理論は学術・基礎的な理論であるのに対し、スチューデント・アパシー研究はより実務的で主に臨床医などによる執筆であり、それぞれの分野は学術的に交流が少なく、有機的な連関は形成されていないと結論づけられるのである。
研究の経緯を年代別に整理し、その関連度合い(相互引用)を分析した。スチューデント・アパシーとは、「学業に関しては無気力であるが、それ以外の活動には積極的な状態」などをいう。本論文ではこの状態の対策には、「人がやる気になるメカニズム」について研究している「動機づけ理論」が関連するはずだという仮説を立て、両研究の発展経緯と関連について調べた。その結果、両分野は互いにほとんど引用がなされていないことがわかった。その原因は、当該分野の研究者の属性や、彼らの活動の場の違いによって分断が生じていることが予想される。動機づけ理論は学術・基礎的な理論であるのに対し、スチューデント・アパシー研究はより実務的で主に臨床医などによる執筆であり、それぞれの分野は学術的に交流が少なく、有機的な連関は形成されていないと結論づけられるのである。
講評 本論文は文献レビューによって書かれたものであり、「スチューデント・アパシー」の研究経緯とその解決策に貢献するであろう「モチベーション」研究の経緯を多くの論文、著作から調べたものである。戦後の両研究の展開経緯、引用状況を丹念に調べた結果、スチューデント・アパシーは医療現場の事例研究として取り上げられてきた経緯があり、また、モチベーション研究は基礎的な知見として就学、就労の分野に利用されることが多いことが明らかになった。そして、現場と基礎的な研究の違いのためか、この両分野がほとんど関係性を持たず、引用されて来なかったことが明らかにされた。
キーワード1 スチューデント・アパシー
キーワード2 動機づけ
キーワード3 やる気
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