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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | バナー広告の20年-3つの時代を比較して- |
内容 | インターネット広告の中でも最もよく目にするバナー広告。一昔前は「チカチカする」「うるさい」ものであったが、いつの間にかそのようなバナーを目にする機会は少なくなった。本論文ではなぜそのような変化が生まれたかについて、さまざまなインターネット技術やインターネット環境の変化がバナー広告に及ぼした影響を整理した。結果、バナー広告のデザインは「ネオンサインの役割の黎明期」「ゲームチックなアニメーションで引き込む成長期」「商品の雰囲気を静止画で魅せる成熟期」と大きく3つの時代区分に分けることができた。この3つの時代では期待されている効果も異なっており、従来はレスポンス効果を重視する傾向が強かったバナー広告であるが、より従来のマス広告的なイン プレッション効果を重視する傾向になりつつある。バナー広告でもインプレッション効果を生み出すことは可能であり、ユーザー目線に立ったデザインが必要だと結論づけた。 |
講評 | Webページの制作スキルを持つ執筆者は、最近のバナー広告が少し前よりもうるさく感じない、気にならない。その変化は何を示しているのかを考えたいという興味からテーマを策定した。今やWebの閲覧時に避けて通れないバナー広告だがこれのデザイン性を考察した論文はこれまで存在知っていない。彼女は古いバナーのデータを集め、デザイン教則本を探索するなどの調査を地道に続け、色数が少ないカクカクした動きのバナー広告から、フラッシュ(キラキラ動く広告)や写真が動くゴテゴテのアニメーションとなり、やがてそれらが無くなる。という三つの時代区分を見いだした。技術面の理解もある彼女ならではの考察に加え、それぞれの時代に社会が何を求めているのか、というより深い思考にも踏み込んでいった。バナー広告は、目を引きクリックさせることにのみ注力した黎明期を経て、現在は成熟期に向かってきているという考察は、小さなバナー広告が語る、NET社会の20年間の変化である。着眼点、調査、考察がそろった正統派の「バナー広告の広告論」に仕上がった。Webデザイナーとしての彼女のこれからに、この考察が意味を持つことを願っている。 |
キーワード1 | バナー広告 |
キーワード2 | インターネット広告 |
キーワード3 | 広告効果 |
キーワード4 | 効果指標 |
キーワード5 | デザイン |
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