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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | イメージを売るテレビCM~犬、猫が果たす役割とは~ |
内容 | 近年多くの企業がテレビCMに実際の犬や猫を起用している。しかし犬や猫をCM内で単独にキャラクター化してしまうことで、人間にとって最良の伴侶である犬猫の良さを活かしきれていないのではないか、人間と犬、猫の独特な距離感や何気ないリアルな描写やそれだけではないそれぞれの企業との関係性こそが抜群な宣伝効果に繋がるのではないか、そんな疑問から本論では実際の犬、猫をメインとして起用したCMの在り方について、内容分析(主に犬、猫の描かれ方)を通して考察を行なった。内容分析から、自身がインパクト重視だと考えていたCMにも犬猫を起用しているからこその効果は存在していると考えられた。しかしやはり私は、犬猫CMならではの共感性のある作品こそが人々の心を打つCMであり、ずっと残るものだと感じた。 |
講評 | 広告論ゼミと呼ばれている当ゼミだが、実は広告分析をテーマとする卒論はそう多くはない。本論文はそのような意味でもこのゼミらしい論文と言えるだろう。犬と猫がCM内でどのような使われ方をしているのか、なぜその企業は犬(または猫)を採用したのか。この問いを昨今話題となった犬、猫を起用したCMの内容分析から検証した。彼女の興味はそれらとその企業の特質と犬、猫との関係である。また当初から「キャラ化」(擬人化)、つまり自然な犬や猫の姿とは大きく離れた使われ方が果たして良いのか、成功しているのか、といった点に意識を向けていた。分析したCMを、犬・猫の自然な描写、人とのかかわりの有無、時間の流れの表現、の観点から導いた4つのパターン分類にはオリジナリティがある。会話の流れも含めた分析を行っている点も面白い。早口論客の多い今年度のゼミ内で、ひときわゆったりした時間を紡ぐキャラクターの持ち主である執筆者の、犬猫への愛情と広告の客観的分析があいまったたおやかな論文となった。 |
キーワード1 | 犬らしさ |
キーワード2 | 猫らしさ |
キーワード3 | キャラクター化 |
キーワード4 | 共感 |
キーワード5 | イメージ |
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