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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 沖田 行司 |
タイトル | 食の教育史的研究 |
内容 | 人は他の動物と異なり、空腹を満たすだけでなく、祝いや弔い、連帯感を強めるためなど様々な理由で食べ、食を文化として発展させてきた。しかし、その食を取り巻く環境は今や危機的状況にあり、孤食が社会問題化するなど、情緒や感性を育てる文化としての食は軽視されている。 本論では、人と人が共に食べる空間が古代から現代にかけていかに変遷し、そこに生まれた食事作法が何を意味しているのかいった食の文化的側面に着目する。そして人や神と共食することの意義、食文化が人の精神性に及ぼす影響を考察する。また、豊かな人間性は食生活を通して培われ、生涯にわたって影響を与える。特に人間形成期の子どもにとって、家族の揃った食卓は、秩序や規範意識を養い、相互理解を深め、自分の居場所を認識する大切な場であり、食卓を囲んだ家族の本音の会話は多くの学びの場となる。人と人が共に食事をすることの意義を改めて問い直し、今後の食育のあり方を考える。 |
講評 | 本年度の卒業論文は、日本の近世・近代の人物の教育思想を現代的な視点から再検討を試みたものや、体育会活動など4年間の学生生活を総括しようとする論文もあり、いずれも、読み応えのある個性的な論文が多く見られた。 |
キーワード1 | 食の文化的機能 |
キーワード2 | 共食 |
キーワード3 | 食育 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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