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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 武道の教育思想史的研究-武道と日本人の人間形成-
内容  「武道」というものは日本固有の伝統文化の一つである。現代では「柔道」がオリンピック種目として親しまれるなど、日本の武道もグローバル化の流れの中でスポーツ化され、世界の多くの国々で行われている。しかし、その反面、武道は「勝負の勝敗」を重視する傾向が強くなり、日本固有の武道は本来もっている「教育力」や「道徳性」といった要素を希薄化させてしまっているのである。
 本論文では、「武士道の成立」「近代化」そして「米国対日占領政策」をキーワードとして挙げ、武士が現れた鎌倉時代から現代までの「武道」の歴史を追いながら、その精神的な要素である「道」という思想が日本人の人間形成にどのような影響を与えていたかについて調べ、また、その教育力を考察している。
 その結果、武道の精神が日本人独自の道徳、モラルを形成しており、また、現代の日本人の道徳問題やモラル低下の問題にも密接に繋がっていることが理解できた。
 武道は現代の教育問題を考える上で、大変大きなヒントを私達に与えてくれているのである。
講評 本年度の卒業論文は、日本の近世・近代の人物の教育思想を現代的な視点から再検討を試みたものや、体育会活動など4年間の学生生活を総括しようとする論文もあり、いずれも、読み応えのある個性的な論文が多く見られた。
キーワード1 武士道の成立
キーワード2 近代化
キーワード3 米国対日占領政策
キーワード4  
キーワード5  
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