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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 同志社大学生のボランティア活動への参加動機
内容 果たして同志社大学生のボランティア参加要因は何なのだろうか。ボランティア参加要因(VFIモデル)を用いて、どのような要因がボランティアの参加有無に影響を与えるのかを質問用紙を用いた量的調査を行い分析、考察した。その結果同志社大学生のボランティア参加有無に与える要因で一番大きいのは「社会的規範」である。これは2002年にVFIモデルを用いて行われた同様のモデルを用いて行われた研究結果「知識の習得」「利他主義」「自尊心の高揚」とは異なる結果となった。その理由として東日本大震災のメディア報道からボランティア活動に参加することが実現すべき社会のあり方であるという社会規範としての意識が芽生え、今回のような結果になったと考えられること、そのほかの考察として、〝周りにボランティアをしている人がいるから″という周囲とのつながりの強さが関わっているというものという考察を行った。同志社大学生のボランティア参加有無には周囲のボランティア参加有無が大きく影響しているという結果になった。
講評 大学生のボランティア参加の要因に関する先行研究を踏まえて、2017年時点での同志社大学生への質問紙調査から先行研究の同志社大学生への外的妥当性を検討した「古い理論・新しいデータ」型の卒論です。その結果、「周りにボランティアや助け合いに関心のある人がいる」ことが一番大きな説明要因となっていること、これは先行研究(知識の習得・利他主義・自尊新の高揚などの主体的な要因が有力な説明変数となっていた)の結果とは異なることを見いだしました。同志社大学生のボランティアへの関心は、内発的な理由ではなく、周囲からの同調圧力に影響を受けており、主体的な活動ではないかもしれない、という結果を得ています。
キーワード1 ボランティア
キーワード2 VFIモデル
キーワード3 社会規範
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