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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 人間関係がヒューマンスキルに与える影響 |
内容 | 本論文の目的は、ヒューマンスキルの面で優れている人物が日常的にどのような人間関係を保持しているのかを明らかにし、ヒューマンスキルの発達のために有効な人間関係について検討することである。ヒューマンスキルの得点を測定する質問、ネットワークの多様性を測定する質問を盛り込み、主に同志社大学社会学部の在学生にアンケート調査を行った。その結果、ネットワーク密度とヒューマンスキルの間には負の相関があること、すなわち、広い人間関係がヒューマンスキルに良い影響を与えることが確認された。また、特定のヒューマンスキルにおいて、親族と深い関係を保っている人においては、ネットワーク密度がヒューマンスキルに与える影響が大きくなることや、男性のほうが女性よりも、ネットワーク密度がヒューマンスキルに与える影響が大きくなることが明らかとなった。 |
講評 | 就職活動で、企業がなぜコミュニケーション能力なるものを重視するのか、その根拠を明らかにする理論的・実証的研究です。コミュニケーション能力を「ヒューマンスキル」として操作的に定義し測定するとともに、回答者一人ひとりについて社会的ネットワーク密度を算出することで両者の関係を検討しました。その結果、ネットワーク密度が低い(狭い人間関係に閉じこもっているのではなく、ゆるやかに広いつながりのなかで生活している)学生ほど、ヒューマンスキルが高い関係があることをつきとめました。さらにこの関係が女性より男性でより顕著に見られるなど、今後の研究につながる実りの多い卒業論文研究となりました。 |
キーワード1 | ヒューマンスキル |
キーワード2 | 人間関係 |
キーワード3 | ネットワーク |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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