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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 防災キャンプへの参加が「防災リテラシー」に」与える影響についての研究―滋賀県防災キャンプの事例を通じて― |
内容 | 本研究は防災教育の一種である「防災キャンプ」への参加が防災リテラシーの向上に繋がるのかということについて明らかにするためのものである。防災リテラシーは「災害の理解」「必要な備え」「とっさの行動」の3概念で構成されている。兪の先行研究では防災リテラシー尺度項目の作成がされ調査が行われたが、実験群への調査に留まっており、統制群についての検討がなされていなかった。そこで、2017年度の滋賀県防災キャンプ(東近江市 蒲生地区開催)で参与観察を行った。加えて、兪の先行研究をもとに防災リテラシー尺度項目を用い、防災キャンプに参加した実験群と参加していない統制群に対して質問紙調査を行った。その結果をもとに、反復測定の分散分析と項目ごとの対応あるサンプルt検定を実施した。すると、実験群と統制群を比べると防災キャンプに参加した児童生徒の防災リテラシーの向上が確認され、防災キャンプの参加が防災リテラシーの向上に関して有効であることが明らかとなった。 |
講評 | 前年度・前々年度から、滋賀県での防災キャンプ事業に参加する児童・生徒を対象とした実験研究です。今年度は、キャンプ参加前後の防災リテラシーの変化を探ることに加えて、キャンプ非参加者(対照郡)についても、2時点での変化を始めて測定しました。その結果、防災キャンプの参加が防災リテラシーを高めるという因果関係について、より科学的根拠の高い知見を求めることができました。なお、本研究は2月16日夕刻に開催された滋賀県防災カフェで発表されました。カフェの最前列には三日月大造滋賀県知事が陣取り、熱心に発表に耳を傾けて頂きました。また、知事からの質問にも的確に応答することができました。 |
キーワード1 | 防災リテラシー |
キーワード2 | 防災教育 |
キーワード3 | 防災キャンプ |
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