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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 近世における武士道の教育史的研究
内容 この論文では、日本人の人間形成に大きな影響を与えた「武士道」とはどのようなものであるかを考察していく。「武士道」というものは一言で定義できないものである。なぜなら、武士という存在が、様々な時代にまたがって存在しているため、それぞれの時代によって、性格や存在意義も全く異なるものであるためである。それゆえ、第一章では武士の成立期である源平合戦から鎌倉時代を生きた武士の「武士道」を考察し、戦国時代の武士を、武家の「家法」「家訓」を中心に考察した。そして、第二章では山鹿素行の思想から「士道論」を明らかにし、「赤穂浪士の武士道」を赤穂浪士の討ち入り事件を中心に考察し、鎌倉・戦国時代における戦闘者としての武士から道徳的模範としての武士に変容していく様子を明らかにした。そして第三章では、横井小楠、吉田松陰という人物を中心に、当時の藩校で行われていた教育を考え、当時の武士が求められていた人間像を明らかにし、文武両道の現代的意義を考えた。
講評 本年度の卒業論文は、日本の近世・近代の人物の教育思想を現代的な視点から再検討を試みたものや、体育会活動など4年間の学生生活を総括しようとする論文もあり、いずれも、読み応えのある個性的な論文が多く見られた。
キーワード1 武士道
キーワード2 人間形成
キーワード3 文武両道
キーワード4  
キーワード5  
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