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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 女性専用車両から見るジェンダー意識 |
内容 | 私たちは男と女で生まれてきた以上、「男らしく」「女らしく」あるべきだと言われる。今の日本では「男らしい」「女らしい」方が社会からの評価も高いし、異性から好まれやすい。そして近年では女性の社会進出もあり、家事や育児を手伝う男性や仕事もできる女性といった新たな「男らしさ」や「女らしさ」のイメージが作られていると感じる。それが悪いことではなく、むしろ男性、女性が対等な存在として互いに自立していくべきだろう。しかし女性専用車両はこうした社会の流れから遅れをとっているのではないか。女性専用車両は主に痴漢対策として期待されているが、今回の私の調査では女性専用車両を利用する女性は痴漢対策とは別の要因で利用することが分かった。また女性専用車両を利用する女性としない女性のジェンダー意識の違いも見ることができた。 |
講評 | 女性専用車両の利用は、どのような要因によって説明できるのか、を質的なインタビュー調査から探索した研究です。20代前半の女性9人にインタビュー調査をトライし、だんだんとスキルも上達していきました。その結果、女性専用車両は、痴漢対策だけでなく、体臭や視線を回避する「オヤジ」対策として利用されていること、さらに恋愛関係では積極的で、伝統的な「男らしさ」を求め、専業主婦志向に否定的でない女性に利用されている可能性を見いだしました。一方、女性専用車両を利用しない女性では、恋愛に積極的ではなく、男性を意識していない、からこそ気にせずにそれ以外の車両を利用している可能性を導きだしました。調査の始めの頃は、10分程度しかインタビューが続かなかったのですが、回数を重ねるごとにみるみるとスキルが上達していったのが実感できる研究でした。 |
キーワード1 | 女性専用車両 |
キーワード2 | 痴漢対策 |
キーワード3 | ジェンダー意識 |
キーワード4 | |
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