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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 道徳教育の教育史的研究
内容 本研究の動機は、大学の授業における私語の発生要因に関する心理学研究のなかから生まれてきた。そのなかで私語の問題は道徳の問題であり、ひいては「私」と「公」を区別する公共性の問題ではないかという問題意識が起こってきた。そこで本研究では近代から現代にいたるまでの日本の教育史を見直す中で、教育における道徳、規範意識について、また「私」と「公」という公共性の問題を取り上げていくこととした。具体的には戦前から戦後において教育の根幹をなした教育勅語と教育基本法について、それぞれの成立過程とその理念がどのようなものであったかを明らかにし、また今日の教育基本法改正の問題を教育の現代的課題と位置づけ、その中で特に愛国心の問題について扱うこととした。そしてそれらを通じて愛国心、道徳、公共性が今日のコンテクストにおいて、どうあるべきかを考察した。また今後の研究課題としては、現在までの公共の意識がどのように形成されてきたのか、というアプローチにより、これからの社会における道徳、規範意識がどうあるべきかについて考察していきたい。
講評 本年度の卒業論文は、日本の近世・近代の人物の教育思想を現代的な視点から再検討を試みたものや、体育会活動など4年間の学生生活を総括しようとする論文もあり、いずれも、読み応えのある個性的な論文が多く見られた。
キーワード1 道徳
キーワード2 公共性
キーワード3 教育基本法
キーワード4  
キーワード5  
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