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学科 メディア学科
年度 2017
ゼミ名 勝野 宏史
タイトル スケジュール帳~歴史からわかる人間と時間の関係性~
内容 スケジュール帳の最初の目的は時間を管理し予定を把握させるものであった。しかし最近の傾向は、デコレーションをしたり日々の記録をしたりと時間管理が目的だけではなくなってきている。スケジュール帳の歴史を通して人々のスケジュール管理の変化に注目し、人間と時間との関係性がどのように変わってきたのかということをスケジュール帳の移り変わりの分析を通して明らかにする。
学生へのアンケート結果から、スケジュール帳は自分を残していく媒体へと変化し、また男性より女性の方が利用しているということがわかった。スケジュール帳の誕生は時間制度が生まれ全体のシステムの中で個人単位の管理をするようになったことに端を発するが、現在では未来に不安要素が多く、自身の足跡を残しておきたいという願いを反映させているのではないか。特に女性は「変化する性」であり、自分の身体の時間に対してとても敏感だ。人間と時間との関係性は、未来のための関係から過去を振り返って進んでいく関係性へと変化している。
講評 「手帳」という一見メディア学の論文としては疑問符がつくテーマであるが、その歴史を「管理」という視点で紐解いていくことで、見事に身近なモノとメディア・社会学理論との接合を行うことができた。論文の対象が身近になればなるほど書き手の洞察力とクリエイティビティが要求される。社会に出てもその洞察力を深めてほしい。
キーワード1 スケジュール帳
キーワード2 時間
キーワード3 管理
キーワード4 記録
キーワード5 パーソナル化
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