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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 吉田松陰の教育思想史研究―その思想と実践ー
内容 教育を受けることが当たり前となっている現代社会では、いじめや不登校や学欲低下などといった教育問題はあちこちに出ていた。それはある意味では、教育を大事にしないことだと思う。そもそも、教育は今日のような状況に至るまでには、それほど当たり前のことではなかったのである。幕末という日本が内憂外患の時期に、吉田松陰をはじめとする幕末維新の志士たちが命をかけて戦い、ようやく今日のような当たり前の教育環境がつくられてきたのだと思う。
 本論文では、幕末志士吉田松陰という人物の生涯の研究を通して、松蔭の思想と教育を実践するのに、どのような行動をとったのかを見た。すると、以下の三つのことが明らかになった。①生徒たち一人ひとりが家族のように愛をこめて大事に教育を行われた教育理念は現代社会では学ぶべきところだろう。②松蔭が実施した平等教育は一人ひとりにその適性に合わせたいわゆる「大物は大成し、小物は小成する」という教育方針は現代競争社会で教育現場では考えるべきところだろう。③「身教は言教より重し」、松蔭は30年という短い人生で見本をつくり、教育を徹底したことは我々が考えて学ぶべき点だろう。
講評 本年度の卒業論文は、日本の近世・近代の人物の教育思想を現代的な視点から再検討を試みたものや、体育会活動など4年間の学生生活を総括しようとする論文もあり、いずれも、読み応えのある個性的な論文が多く見られた。
キーワード1 吉田松陰
キーワード2 教育愛
キーワード3 知行合一
キーワード4  
キーワード5  
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