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学科 | 社会学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 女子大学生の化粧意識とパーソナルネットワーク |
内容 | 日本社会には女性の化粧行為がマナーだという文化・社会的な意識が存在する。そして、化粧品市場の拡大に伴い、化粧行為の若年化が進む中、現代の女子大学生は日常的に化粧行為を行っている。しかし、社会に進出した女性とは、当事者を取り巻く環境や人間関係、つまりパーソナルネットワークも異なるのではないか。そしてそれに伴い、化粧行為にも違いが見られるのではないかと考えた。本稿では、女子大学生の化粧行為がパーソナルネットワーク、場所に対する意識、ジェンダー意識とどう関係するのかを明らかにしていく。調査結果から、パーソナルネットワーク内での友好度と化粧傾向には関連がみられた。そして、場所に対する意識は薄く、「どこに行くか」よりも「誰に会うか(他者の存在)」を重要視し、化粧行為を行っていた。「他者の存在」の中にはジェンダー意識も含まれ、異性の存在が化粧行為に影響を与えている場合もある。こうして女子大学生は、パーソナルネットワークから日本社会が「好ましい」としている化粧行為を学んでいる。 |
講評 | 女子大学生の化粧は十人十色であり、また同じ人でも場によって化粧の仕方を使い分けたりする。本論文は、そうした化粧行為やそれと対になった化粧意識を個々人のパーソナルネットワークとの関係において論じた社会学的研究である。男女共学の大学および女子大に通う11人のインタビュイーに対してかなり入念な半構造化インタビューを実施しており、人間関係のあり方と化粧行為の選択とがうまく結びついた興味深い論考となっている。この調査で明らかになったことをさらに理論的に追究できたら一層有意義だったと思うが、卒論としては上出来である。 |
キーワード1 | 女子大学生 |
キーワード2 | 化粧 |
キーワード3 | パーソナルネットワーク |
キーワード4 | ジェンダー |
キーワード5 | 友人関係 |
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