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学科 | 社会学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 現金の使い方における日本人の特徴をめぐって |
内容 | 最近「キャッシュレス社会」という言葉が話題になっている。しかし、こういう世界の流れとは違い、日本は日本なりの現金支払いシステムが定着されている。そのメリットとデメリットをはっきり把握した上で、日本で現金社会が続いている要因に対して考察し、東アジアの日本、韓国、中国の電子マネーの導入の動向を把握することで、支払いに対する慣行が国別にどれほど異なっているのかを確認し、その要因に対してまた考察していく。一方、完全なキャッシュレス社会だと呼ばれているスウェーデンの事例や日本と同じく現金社会が続いているドイツの例も挙げて、それぞれ国別の特徴を比較する。そして、なぜ日本では現金社会が好まれているのか、日本人の特性を十分検討した上で、今後日本ではどのような支払いシステムが定着していくのかということに対して各国の消費者と経営者とのインタビューを通じて考察する。 |
講評 | 海外に比べて日本でクレジットカード決済の範囲が狭いのは日頃実感するところである。本論文は「現金社会」とも言われる日本社会における現金決済とキャッシュレス決済のあり方について、買い手と売り手の双方へのインタビューや統計データなどを用いて明らかにしようとした論文である。記述がややラフで、キャッシュレス決済の普及が必要だという論者が設定した概念や枠組みを相対化しきれておらず、結果として社会学的にはあまり深みのない論述になってしまった。ただ、日本人および外国人留学生の消費行動や現金決済しかおこなわない小売業者や飲食業者にインタビューし、その実態の一部が捉えられた点で、論文としては成立している。 |
キーワード1 | キャッシュレス |
キーワード2 | 現金 |
キーワード3 | 社会 |
キーワード4 | マネジメントヒストリ |
キーワード5 | 物質 |
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