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学科 社会学科
年度 2018
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 多様化する移民―在日フランス人の経験から―
内容 2018年12月8日、日本政府は外国人労働者の受け入れ拡大のため改正入管法が可決された。日本でさらなる少子高齢化が進んでいくなかで、日本の労働力不足を解消するために外国人材が改めてクローズアップされたのである。日本のかつての移民は経済的要因によって移動してきたと考えられており、移民研究もアジアや南米を対象としたものがほとんどであった。しかし、この数10年間でアジアからの移民だけでなくヨーロッパからの移民も増加傾向にある。筆者は特に欧州からの移民で2番目に多いフランスに注目し、在日フランス人のインタビュー調査を軸に就労と国際結婚の2つの観点から議論を行った。本論文は、在日フランス人は日本人と同じような一般企業で働くことが難しい現状であり、外国語教師や通訳などの偏った職種に就いていることを明らかにした。また、これまで日本おいて在日フランス人に注目された移民研究は少なく、本論文の在日フランス人のインタビューは価値があるものではないかと考えられる。
講評 日本に在留する外国人が増加しているが、どこからどのような境遇の人がどのような動機で来ておりどのような生活を送っているのかは実に多様である。本論文は、日本で働くフランス人の特徴を明らかにしようとした研究である。調査がうまく進まず、インタビュイー数も少なく偏っており、話の深みも不足している。何とか就労と婚姻という主題を提示しつつ、他国との比較がある程度提示できた点において、辛うじて論文としては成立し得た。
キーワード1 在日フランス人
キーワード2 外国人労働者
キーワード3 国際結婚
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