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学科 社会学科
年度 2018
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 「推し」が現代社会にもたらす幸福
内容 現代社会における「幸福」とはどのようなものを示す言葉なのか「推し」という存在と結び付けて考える。まず推しという概念は1960年ごろから主にアイドルを示すものとして存在し、推しの持つ影響などは時代とともに変化しているが推すことによって心理的に得る効果は変化していない。次に現代社会における「幸福」とは複数の著書から①自分のしたいことが自発的にできる環境にあることと②今幸せだと実感できることが挙げられた。そして推しから得られる幸福の代表的なものとして推しとういうご褒美のために勉学や勤労に励み、またお金や時間を使うことができるということが実体験と調査から判明した。また推すことで得る人間関係も大きくかかわっていることが分かった。これらの事象より現代人の求める幸福とは、「目的を持ち日々の生活を生き抜き生み出したお金や時間などの労力を今やりたいと思う欲望に素直に使うことができ、また価値観の合う仲間がいる」ということではないだろうか。
講評 なぜ「推し」が現代の若者の幸福につながるのか、とても説得的に書かれていて感心した。今の若者の本質をついていると思う。でも、多くの若者が「推し」に幸せを求めざるを得ないとするならば、それは深刻な社会問題なのかもしれない。オタク文化論としても優れた論文である。
キーワード1 推し
キーワード2 幸福
キーワード3 自発的
キーワード4 友人
キーワード5  
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