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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 金子 邦秀
タイトル 中高生の「いきなり型非行」を未然に防ぐために‐教師に求められる指導とは何か‐
内容  近年、過去に非行歴のない少年が突然重大な非行を起こすという「いきなり型非行」が増加しており、学校現場においても真面目でおとなしい生徒による事件が後を絶たない。
 その背景には現代社会の影響が大きいと思われるが、日常のストレスに加えて親から十分な愛情や教育を受けずに育った少年が増加していることが、このような突発的な非行を起こす原因になっているのではないかと考えられる。
 しかしこのような非行にも必ず何らかの理由があるはずであり、大抵の場合それは態度や行動に表出することが多い。問題なのは、教師が生徒に対する認識を誤り、その兆候を見逃していることである。突発的な非行を防ぐためにはまず教師が全ての生徒に目を向け、生徒の微妙な変化に気づくことが大切である。親から十分に愛されず、自己の存在価値を見出せていないように感じられる少年が多い中で、今教師に求められるのは生徒に「愛情」を実感させる指導ではないだろうか。
講評  今年の卒論は全体としては各テーマに着いて、文献にあたったり、学校を訪問したりして、比較的無難にまとめたものが多かった。比較的よくできていたものは、テーマを絞り込み、それについて深く掘り下げた数点の卒論があった。なかでも、自らエヂュテイメント・ソフトの開発をこころみたもの、授業における技術(発問)にしぼったものなどが優
れていた。
しかし、それらを含めて、周辺にまで視野を広げ、その研究をどう位置づけるのかという視点が共通してやや不足していたのではないかという点が、問題点であるとともに、指導した私自身の今後の課題となった。
キーワード1 いきなり型非行
キーワード2 教師
キーワード3 愛情
キーワード4  
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