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学科 社会学科
年度 2018
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 外国人労働者と異文化摩擦問題 ~彼らが抱える不満~
内容 現代日本は、慢性的な人材不足に悩まされている。これから先、どんどん少子高齢化の一途を辿るため、外国人労働者を呼び込むことで労働力を補うことが必要となる。私は今回、外国人労働者と一緒に働くことで生じる外国人労働者問題、とくに「異文化摩擦問題」に焦点をあて、外国人労働者の不満のありかを探る。
 仕事の満足度の指標として、「条件的待遇」と「日本人との関わり」の2つを設け、「外国人労働者は条件的待遇に不満を持ちやすい」という仮説を立てた。さまざまな過去の研究もふまえ、5人の外国人労働者に聞き取り調査を行ったが、結果は「日本人との関わりの方に不満を持ちやすい」傾向にあった。さらに日本人の「意見を言わない性格」が問題の要因だったり、そもそも外国人労働者本人が日本で働くことに対して全体的に満足していることが明らかになった。昔に比べ、日本に対して、また外国人に対して肯定的な捉え方をするようになった世界的風潮も発見の1つであった。
講評 外国人労働者問題は異文化摩擦として語られがちであるが、この論文はそのようなステレオタイプに陥ることなく、地道なインタビューを試みることによって、現在の外国人労働者はむしろ、日本人のコミュニケーションスキルの低さに不満を持っていることがわかった。外国人問題は日本人問題なのである。
キーワード1 外国人労働者
キーワード2 満足度調査
キーワード3 異文化摩擦問題
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