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学科 | 社会学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 現代社会にみる『千と千尋の神隠し』 |
内容 | 本論文では、スタジオジブリの作品が多くの人に愛され続けている理由を探るべく、『千と千尋の神隠し』を取り上げている。『千と千尋の神隠し』を通して、現代の日本における子ども・親子問題を考えることで、そこから作品と現代社会との関わりを見出し、作品の魅力を明らかにしていく。本論文では、①働く母親とその親子関係、②子どもの自立・成長と親子関係の2つについて焦点を当て、この作品(主に登場人物)を通して問題を考察した。その結果、今回取り上げた登場人物たちは,現代日本の子ども・親子問題を見事に投影していると言える.“大人になれない”、“漂うだけ”の自分を抱えた若者たちの姿を映し出した登場人物たちの姿や成長する様子に、共感を得たと共に、勇気を与えられているのである。子どもの自立と成長について、大人としてどうすべきか考えさせられる作品である。 |
講評 | ジブリ作品にどっぷり浸かって育った著者の興味深い論考。その背後にはジブリを積極的に子供に見せた母親がいて、おのずと視点は作品中の親子や子供の姿にフォーカスする。けれども、子供の問題は本当に親の問題なのだろうか。子供固有の領域はないのか、大いに考えさせられた論文であった。 |
キーワード1 | 千と千尋の神隠し |
キーワード2 | 自立と成長 |
キーワード3 | 親子関係 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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