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学科 | 社会学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 高度経済成長期以降の人口動態―社会増減に着目して |
内容 | 本論文では、都道府県ごとに社会増減の経年変化を分析することにより、高度経済成長期以降、日本の人口動態はどのように変化してきたのか、どのような人がどのような場所に移動する傾向があるのかを明らかにする。 調査の結果によると、人口移動は景気の動向によって左右され、バブル経済期や2000年代前半の好景気時に都市部の社会増減は上昇し、バブル崩壊後やリーマンショック、東日本大震災時の低迷期には地方への社会増減が上昇する傾向にあった。都道府県ごとの社会増加率の動向パターンは地方、都市部、都市周辺部の3つに分類でき、地方・都市部は対応した動きになっていること、1970年代後半の都市周辺部へは多くの人々が流入していたことが特徴的であった。年代別の分析によると、人口移動は以前から一貫して若年層による影響が大きく、全体の8割前後を占めている。しかし、近年になるにつれ、若年層の移動数・割合がともに減少し、50代・60代の移動数が増加しており、この傾向は地方においてより顕著に確認できた。 |
講評 | 高度成長期以降の人口の社会増減を都道府県単位で分析した論文。全体として丁寧にデータ分析がなされ、またさらに年齢にも注目した分析も行われ、この時代の社会増減(人口移動)の推移がうまく描き出されている。この結果の全体的な「解釈」がもう少し最後で示されれば、さらに良くなる。 |
キーワード1 | 人口移動 |
キーワード2 | 社会増減 |
キーワード3 | 都道府県間移動 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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