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学科 社会学科
年度 2018
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 電車内における座席の譲り合いの様相――インタビューを通して――
内容 電車内には、座席の譲り合いを促す車内アナウンスやポスターが数多く存在している。また、電鉄会社によって優先座席が設置されており、乗客のわれわれは非対称的な社会構造に身を置いていることに気が付きやすい。そのため、ふらふらとしながら立っているお年寄りを前に座ったままでいることには「うしろめたさ」が伴う。本稿では、インタビュー調査を通して、座席の譲り合いがどのような意味を持つのか、その様相について検討している。その結果、「座席を譲る人」「譲られる人」のイメージと実態には差があるということが考えられた。より快適な電車内での座席マナーを成立させるためには、相手の存在を無視したり、自分のさじかげんで一方的な「思いやり」を与えるのではなく、能力差のある相手との差異を尊重し、配慮する姿勢が求められると考えられる。
講評 電車内での座席の譲り合いから、社会構造の規範的側面に迫ろうとした論文。興味深いテーマで一定の結論は得ているが、この行為が「自発性」前提で、優先座席マークが人々の「優先座席」イメージを形成していることを押さえた上で、もう少し踏み込んだ分析が欲しい。
キーワード1 電車内
キーワード2 譲り合い
キーワード3 マナー
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