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学科 | 社会学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | MILOS DEBNAR |
タイトル | 音大生の将来観と不安の現状 |
内容 | 本稿は、「音大生」と呼ばれる大学生の持つ特殊な将来観に着目し、彼らの持つ不安がどのようなものであるかを探索することを目的としてインタビュー調査を行って考察したものである。インタビューからは、音楽を続ける・音楽を職業にするということ自体に様々なパターンがあることがわかった。そして彼らは自分の将来の収入や、それによってライフステージに希望通りたどり着けない可能性があることについて不安を持っている。しかし彼らからは不安よりも、「これしかない」というある種の使命感や、「なんとかなる」といった楽観的な態度が見られることが多かった。それらを支えていたのは長いあいだ音楽が中心にあった今までの人生や、それを支え容認してきた出身家庭の様子、音楽と音楽家を目指す仲間に囲まれて生きている現在の環境が作り出した自己肯定感なのであった。つまり、専門的になにかに打ち込んだ長い時間と、親の金銭面・心理面での支援、同質的な周囲の環境の三つが揃うことで、自己肯定感を高め(あるいは自己肯定感の低下を防ぎ)、不安定な夢でも追いやすくなるという可能性が考えられた。 |
講評 | 今度の卒業論文のテーマに多岐にわたったが、ほとんどの論文では社会学的または人類学的なアプローチと理論が十分に見える。その一方、特に問題設定において、より社会学的な観点が望ましいケースもあった。すべての論文は、インタビュ調査あるいはアンケート調査を行い、そのデータを分析した。より高度な分析方法も実施することができたが、全員が独自でデータを収集したことが高く評価できる。 |
キーワード1 | 音大生 |
キーワード2 | 将来観 |
キーワード3 | 夢追求型 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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