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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 金子 邦秀
タイトル 空間から考える学校教育―小学校を中心に
内容 学校教育において、教師などの人的な影響や教材・教具などの物的な影響以外にも重要視されているものがある。それが教室などの空間的な影響である。空間の使われ方によって、学習の効果も変化していく。かつては基本構造を統一化して建築された「標準設計」の学校が多かった。しかしながら、学校は「第二の生活の場」であるという理論から、より子どもの個性を育めるように工夫された学校が多く建築されるようになった。教育空間についての研究は、日本より前にイギリスやアメリカなどの外国の方がいち早く着手していた。その経緯を踏まえて、日本の新しい教育空間が生まれたのである。また、近年、教育空間の中でもとりわけて特徴的であるオープンスペースをもつ学校が増えてきており、「あらゆる学習形態を組める」「多種多様な教材も置くことができる」「長期にわたり学習の場が確保できる」「豊かな学習環境を構成できる」などの意義が見出せた。
講評  今年の卒論は全体としては各テーマに着いて、文献にあたったり、学校を訪問したりして、比較的無難にまとめたものが多かった。比較的よくできていたものは、テーマを絞り込み、それについて深く掘り下げた数点の卒論があった。なかでも、自らエヂュテイメント・ソフトの開発をこころみたもの、授業における技術(発問)にしぼったものなどが優
れていた。
しかし、それらを含めて、周辺にまで視野を広げ、その研究をどう位置づけるのかという視点が共通してやや不足していたのではないかという点が、問題点であるとともに、指導した私自身の今後の課題となった。
キーワード1 学校空間
キーワード2 標準設計
キーワード3 オープンスペース
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