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学科 社会学科
年度 2018
ゼミ名 MILOS DEBNAR
タイトル ムスリム・アイデンティティの再構築 ?日本におけるハラール実践より?
内容 今日、グローバル化の進展により国境を越えた移動は盛んになっている。こうしたなかで、国境を超えた他者との差異に触れることで自らの国・所属社会のアイデンティティを再認識することがある。本稿は、在日ムスリムにインタビューを行い、日本において、どのようにハラールを実践し、ムスリムとしてのアイデンティティを構築しているのかを考察した。調査から、対象者は日本において、自炊など外食を避けることにより、ハラールを守っていることがわかった。そして、その行為に対して感じる困難さは、母国での環境に左右されると考えられる。また、対象者たちは日本での生活で、「自分自身がムスリムに仲間意識を覚える」ことと、「他人からムスリムとみられる」ことでムスリムとしてのアイデンティティを再認識していた。それは、イスラム教派生活に密接に結びついた宗教であるからであり、食生活におけるハラール、さらに礼拝などの行為が彼女たちのムスリム・アイデンティティの再認識に作用していると考えられた。
講評 今度の卒業論文のテーマに多岐にわたったが、ほとんどの論文では社会学的または人類学的なアプローチと理論が十分に見える。その一方、特に問題設定において、より社会学的な観点が望ましいケースもあった。すべての論文は、インタビュ調査あるいはアンケート調査を行い、そのデータを分析した。より高度な分析方法も実施することができたが、全員が独自でデータを収集したことが高く評価できる。
キーワード1 ムスリム
キーワード2 アイデンティティ
キーワード3 ハラールフード
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