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学科 | 社会学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 立木 茂雄・JENNIFER MCGUIRE |
タイトル | スクールカーストと制服の着こなしの関連 |
内容 | 近年,「スクールカースト」という言葉が浸透して久しい.しかし,生徒の生活におけるスクールカーストの実際の存在感と比較して,その研究は十分であるとは言えないのが現状である.本研究では,スクールカーストと深い関連があると考えられる「制服の着こなし」とスクールカーストの関連を,社会学的な理論を用いて明らかにすることである.これによってこれまで理論的な研究が十分されてこなかったスクールカースト研究を一歩進めることを目指す.調査として現在大学生である男女8人への半構造化インタビューを実施し,高校生時代の生活について話を聞き,そのインタビューデータからスクールカーストと制服の着こなしについての分析を行った.分析にはGoffmanの演劇論的アプローチを用いた.分析の結果,スクールカーストは,「脱学校(的)文化」への適応度と対応した序列であること,そのなかで,生徒は自分の「脱学校(的)文化」への適応度を表す制服の着こなしによって,役割演技と印象操作を行っていることが明らかになった。 |
講評 | 3回生の秋学期からGoffmanのPresentation of Self in Everyday Lifeの読み込みに挑戦しました。この枠組みをもとにしたインタビュー調査から、制服の着こなしから判断されるスクールカーストが決して静的な構造にあるのではなく、社会状況の変化に応じて動的に(再)構築されうることを教えてくれました。McGuire先生による質的データの実証的な研究指導が実を結んだ成果です。 |
キーワード1 | 役割演技 |
キーワード2 | 印象操作 |
キーワード3 | 脱学校(的)文化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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