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学科 | 社会学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 立木 茂雄・JENNIFER MCGUIRE |
タイトル | 若者におけるロック音楽の役割 |
内容 | 本稿は、若者におけるロック音楽の役割をテーマに、ロック音楽を学校生活との関連においてまとめた論文である。一般的にロックといえばどのようなイメージを持つだろうか。多くのライブが行われるライブハウスは少し閉鎖的であるし、服装や髪型に対する許容範囲も大きいので、危険で近寄りがたいイメージを持つ人が多いように思う。しかし、近年行われた調査によればロックファンには自尊心の低い人が多いことがわかった。ただし、この調査における相関は低く、さらなる調査が必要である。そこで、インタビュー調査をもとにロックファンに見られる共通性と音楽の受容について分析した。その結果、ロックファンは周囲の視線に敏感で自尊心の低い人が多く、その性格は学校生活における対人関係での疎外の経験に由来することがわかった。また、彼らは音楽によって不満を解消するのみならず、疎外によって生じた落ち込みを軽減させ、主体的に行動するようになっていた。したがって、消極的な彼らにとってロック音楽は、失われた積極性を取り戻すための希望であると言える。 |
講評 | 大変に自律的な研究志向の高い学生です。自分なりの理論枠組みを組み立て、それを他者に説明するということに、とても時間がかかりました。結局、卒論の執筆そのものが、その枠組みを明確化させるプロセスであったのだと、力作を読みながら実感する作品に仕上がりました。 |
キーワード1 | 自尊心の低さ |
キーワード2 | 対人関係における疎外の経験 |
キーワード3 | 下層としての位置づけ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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