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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 教師バーンアウトの要因研究の展望 |
内容 | 近年、教師を取り巻く問題の中で、「バーンアウト」がより注目されている。特に、ヒューマンサービス従業者の中でも、教師バーンアウトはとりわけ深刻なものとして研究されており、心理学や教育学、社会学など多領域に跨がるテーマでもある。本論文では、心理学的な視点から、国外の研究を始め国内の研究を探っていった。特に要因研究に焦点を当てて、先行研究をまとめた上で、今後の教師バーンアウトの要因研究に必要な視点を示した。1つ目は、MBIという教師バーンアウト尺度を日本の教師にできるように作成し直していくことである。研究量の少なさも背景として考えられるが、日本の教師の状況を反映した尺度が必要になる。2つ目は、ミクロな視点の研究の必要性である。ある集団における校種や年齢、性別などの分類による研究があるが、さらに個人を対象とした長期的な研究や地方公共団体単位の研究など、より詳細な要因を明らかする必要があるだろう。 |
講評 | 今年度、私が指導した卒業研究の4回生の学生は、8名でした。私は基本的には月に一度しか京都に戻らなかったため、ゼミも担当せずに、集中講義の形で、指導しました。個別指導は面談の形で各自最低3回、そのほかはメールでの指導となりました。 8名の研究テーマは、子育てや学習習慣の問題、教師と子どもの問題、体験学習と意欲の問題、絵本と幼児、国際結婚の子どもの問題など多岐にわたりました。しかし、いずれも私が講義で取り上げたトピックに関連していて、しかも各自のオリジナリティが示されたものでした。 受講生各自の頑張りとその成果としての論文に敬意を表したいと思います。いずれも心理学の論文の体裁をとり、読み応えのあるものとなっていると評価しています。 |
キーワード1 | バーンアウト |
キーワード2 | MBI |
キーワード3 | 個人的要因 |
キーワード4 | 環境的要因 |
キーワード5 | 社会的要因 |
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