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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 韓国の国際結婚により構成された多文化家庭の子どもの発達過程に関する研究と課題 ー日本の研究との比較から課題を考えるー |
内容 | 本稿では、韓国における国際結婚家庭の子どもに関する研究を検討することで、その実態を明確にする。また、多文化家庭に関する研究における日本と韓国の研究の比較を行い、韓国における国際結婚家庭の子どもの言語的・文化的・アイデンティティ形成の発達及び多文化家庭に関する研究への課題について考察する。その結果、大きく3つのキーワードに整理されたが、多くの研究から「完全同化」 と「単一民族意識」という根本的問題が多文化共生社会を難しくしていることが指摘された。次に、多文化家庭の子どもに関する日本の研究との比較から、韓国における多文化家庭の子どもの発達過程に関する研究への課題として2つに挙げられる。まず、子どもの文化的アイデンティティ形成に関する研究を深層的に行う必要があることである。もう一つは、これからより多様な形態の多文化家庭の出現を念頭においてより広い範囲での多文化家族に関する研究を行うことである。 |
講評 | 今年度、私が指導した卒業研究の4回生の学生は、8名でした。私は基本的には月に一度しか京都に戻らなかったため、ゼミも担当せずに、集中講義の形で、指導しました。個別指導は面談の形で各自最低3回、そのほかはメールでの指導となりました。 8名の研究テーマは、子育てや学習習慣の問題、教師と子どもの問題、体験学習と意欲の問題、絵本と幼児、国際結婚の子どもの問題など多岐にわたりました。しかし、いずれも私が講義で取り上げたトピックに関連していて、しかも各自のオリジナリティが示されたものでした。 受講生各自の頑張りとその成果としての論文に敬意を表したいと思います。いずれも心理学の論文の体裁をとり、読み応えのあるものとなっていると評価しています。 |
キーワード1 | 多文化家庭 |
キーワード2 | 多文化児童 |
キーワード3 | 子どもの発達過程 |
キーワード4 | 文化的アイデンティティ |
キーワード5 | |
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