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学科 教育文化学科
年度 2018
ゼミ名 山田 礼子
タイトル 日本における包括的リカレント教育社会の実現に向けての考察と検証 ー韓国、中国との比較を通してー      
内容 人口減少や少子高齢化という問題を抱える日本はグローバルで
加速度的な発展していく時代に向かっていかなければならない。
一人一人の寿命が長期化し、人生百年時代が到来する中で、我々
は人生の序盤の二十年程度での学習で労働期間を乗り越えること
など到底できない時代を迎える。つまり、社会に出てからも学び
続けること、リカレント教育が必要なのだ。現状、リカレント教
育後進国である我が国の現状を踏まえ、現在行われている研究や
改革などを参照したその上で、私たちが取り組むべき課題は学士
課程におけるリカレント教育であると考える。リカレント教育が
行われているとは言い難いこの国が範とするべきは文化、宗教、
地理的要因の大きく異なる欧米諸国ばかりではなく、東アジアに
もあると考え、韓国、中国におけるリカレント教育の事例、政策
を分析し、わが国とバックグラウンドの多くを共有するこれらの
国が実現した事例を基に如何にすれば日本において学士課程とい
う広く門戸の開いた場でリカレント教育が実現するかを考察する。
講評 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が13名、10000字(卒業研究)
が1名の計14名であった。今年の学生たちは全体的に時間管理を円滑に進め
たと評価している。一部は、なかなかテーマに沿った課題設定ができずにか
なり迷走したところもあったが、それでも最終的には課題設定を何度も設定
しなおすことにより、論文の構成も矛盾なくできたのではないかと思う。当
該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化している
こともあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできるような体制を
構築している。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきた
が、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出
するというプロセスが比較的機能したのではないか。当該ゼミでは、先行研
究を探し、読むだけではなく、実際にデータを収集し、それを分析すること
が基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析
と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュール
との兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表する
たびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、進めてい
く体制となっている。今年は、質問紙の作成、インタビュー質問の作成、デ
ータ収集等も比較的早期に実施できたことは評価できるが、量的データを用
いてのデータ分析については、多変量解析などに挑戦した学生もいたが、多
くはクロス集計ぐらいのレベルにとどまっていた。ないものねだりではある
が、今年は早めにデータ収集をできた人が多かったこともあり、課題設定に
もとづいてもうすこしチャレンジングな分析手法に取り組んでほしかったと
あえて申し添えておく。
キーワード1 リカレント教育
キーワード2 『LIFE SHIFT』
キーワード3 高等教育
キーワード4 学士課程
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