詳細 |
学科 |
教育文化学科 |
年度 |
2018 |
ゼミ名 |
吉田 亮 |
タイトル |
1970年代後半~1990年代アメリカの仏教-Buddhist Peace Fellowshipからみる社会参加仏教 |
内容 |
本稿では、アメリカにおける仏教について、なかでも特徴とされる社会参加仏教(Engaged Buddhism)に注目して、1970年代後半から1990年代までの研究を行った。先行研究ではアメリカの多宗教社会と仏教について、仏教は極めてアメリカ的な特徴を持った宗教になっており、当該年代にはメディテーションといったスピリチュアルな魅力によって仏教人口は急激に成長していることが分かった。しかし社会参加仏教については、東洋と西洋の出会いとしつつ、その教義や具体的な活動については記述・研究が不足していた。そこで本稿では、社会参加仏教の内容を明らかにすることで、それによるアメリカへの多元性への貢献を考察した。第1章では1970年代後半から1990年代のアメリカ社会とアメリカの仏教の状況、第2章では社会参加仏教とそれを専門とする団体Buddhist Peace Fellowship(BPF)について説明している。第3章ではBPFが1990年代に行った中央的活動the Buddhist Alliance for Social Engagement(BASE)を、史料を用いて分析した。 |
講評 |
Buddhist Peace Fellowshipを事例に、当該時期の社会参加仏教がアメリカの宗教的多元化に及ぼした貢献について論じている。先行研究では具体像が明らかにされていない社会参加仏教について、BPFの活動理念と実態について一次史料を用いて詳細に考察し、特にBuddhist Alliance for Social Engagementの「苦」と向き合う活動の分析においてその活動の現代的意味合いを説明しようとした点は評価できる。 |
キーワード1 |
Buddhist Peace Fellowship |
キーワード2 |
Buddhist Alliance for Social Engagement |
キーワード3 |
社会参加仏教 |
キーワード4 |
多文化主義 |
キーワード5 |
アメリカ社会 |
戻 る
|