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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 吉田 亮 |
タイトル | 1940年代から1950年代アメリカ女性と民主主義-クレア・マッカーデルによる服装革命 |
内容 | 本稿では、1940年代から1950年代におけるアメリカ社会と女性ファッションとの関係制について研究を行った。当該年代に活躍し、「アメリカらしい」服装の先駆者ともいわれる女性デザイナー、クレア・マッカーデルを事例に、女性が服装によってどのように自由や民主主義を享受していくのかを論じる。これまでの研究では、マッカーデルのデザインやその特徴にのみ関するものが多く、着用する対象である女性の社会状況を交えて論じられた研究はほとんどなかった。そこで本稿では、当該年代の女性の社会的立場を踏まえ、マッカーデルのデザインとそれに魅了される女性たち、及びアメリカ社会との関係性について考察した。第一章では、1940年代から1950年代のアメリカ社会と女性、女性ファッションについて説明している。第二章では1940年代、第三章では1950年代におけるマッカーデルのデザイナーとしての信条と社会評価について、マッカーデルの著書と『ニューヨークタイムズ』を用いて分析を行った。 |
講評 | クレア・マッカーデルを事例に、当該時期の女性ファッション文化がアメリカ社会に及ぼした影響力を論じている。マッカーデルによるファッションデザインの特徴に限定した先行研究とは違い、本論ではマッカーデルのデザインが持つイデオロギー的な意義(特に自由や民主主義)について、当時の社会状況やそこでの女性の社会的地位を踏まえて考察したこと、『ニューヨークタイムズ』の記事分析によってその議論を実証しようとした点は積極的に評価できる。 |
キーワード1 | 女性ファッション |
キーワード2 | 民主主義 |
キーワード3 | クレア・マッカーデル |
キーワード4 | アメリカンルック |
キーワード5 | アメリカ女性史 |
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