詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 小学校英語教科化が社会階層を固定化する可能性 |
内容 | 2020年より小学校において英語が教科化されることが新学習指導要領において発表された。また、大学入試の内容も2020年より変更されることとなった。筆者はこれにより、日本においてより英語が重要視されるようになり、小学校における英語の教科化によって社会階層の固定化が進むのではないかと考えた。現在の日本では教育機会の格差は存在しており、教育機会の多い子どもの方が学力は高くなることがわかった。また、偏差値の高い大学を卒業した人の方が、より多くの収入を得る傾向があることもわかった。次に、日本より先に小学校において英語を教科化している韓国を先例として考察した。韓国では英語力が重要視され英語教育機会の格差が存在していることがわかり、英語の教科化が結果的に社会階層の固定化、または二極化の一因になっていることがわかった。日本においてもすでに教育機会の格差は存在しており、日本でも韓国のように英語が重要視されると英語による階層の固定化を招く可能性はあると考えられる。 |
講評 | 2020年から小学校における英語教科化が本格実施される。この教育課程の大きな転換が社会階層の分断を進める恐れがあることを指摘する論文である。自らの留学経験からうまれた問題意識をうまく議論に載せて、非英語圏の初等教育における英語教科化の先行事例と自ら実施した聞き取り調査から一定の説得性をもつ結論を導いている。階層と学力との関係のレビューをもう少し丹念にできるとなおよかった。 |
キーワード1 | 小学校英語教科化 |
キーワード2 | 学歴 |
キーワード3 | 教育格差 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |