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学科 産業関係学科
年度 2018
ゼミ名 阿形 健司
タイトル 若者の消費の可能性
内容  本稿では、若者の消費離れというテーマに注目し、現代の若者の消費離れの原因を外的要因に見出し、若者の消費の可能性について、数点の企業を例に挙げ、若者の消費意識を読み取った商品の提供により若者の支持を得ることができると論じた。
 文献研究の結果、若者の消費離れの大まかな要因が経済的要因、生産者的要因の2つだと明らかになった。経済的要因では可処分所得の減少が、生産者的要因には若者の嗜好に合った製品が少ないという具体的な例が挙がった。そして、要因を挙げたのち、若者の支持を得ている企業を取り上げ、現代の若者の消費の意識や価値観を上手く利用している理想的な若者へのアプローチの例を紹介した。
 最後に、若者の消費離れに対しては、世間や生産者が若者の消費に対する意識や価値観を無視し、マーケットから除外しないことが重要であることと、若者の変化する価値観を若者自身の責任にせず、企業から能動的にアプローチを掛け、新しいマーケットを作り続けていく必要があるという結論に至った。
講評 「若者の消費離れ」という一般に流布している言説に疑問を持ち、種々のデータからその言説を検討・吟味した論文である。先行研究や統計データを活用して当該言説の不十分さを指摘し、先進的事例を元に新しい形の消費喚起の方法を提案している。確固とした問題意識に基づき一貫した議論ができていることに好感を持てるが、一次データを収集して説得的な議論ができるとなおよかった。
キーワード1 若者
キーワード2 モノ
キーワード3 コト
キーワード4 消費
キーワード5 消費意識
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