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学科 産業関係学科
年度 2018
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 精神障がいを持つ中途障がい者のキャリア形成
内容  本論文では、障がい者雇用に特化した特例子会社に焦点を当て、まだ雇用から取り残されている精神障がい者が、キャリアを築いていくにはどのような環境が必要とされるのかを明らかにする。先行研究によると、精神障がい者に関しては「本人に合う適当な業務が分からなかった」「本人の状態に関する正確な医療情報が得られなかった」という意見が多く見られ、通常の企業では精神障がい者の特徴を深く理解し、フォローすることができていない。
そこで障がい者雇用に特化した特例子会社であれば、精神障がい者へのフォローなども実現でき、社員も順調にキャリア形成できるのではないかと考え、精神障がい者を数多く雇用している特例子会社への調査を行った。
その結果、特例子会社では「お互いの配慮」を基本としており、社員はその中でスキルを磨いていることが分かった。精神障がい者は、環境さえ整えれば力を発揮し、優秀な人材となる。調査で取り上げたような特例子会社を増やすだけでなく、通常の職場でも環境を整え、精神障がい者の雇用を浸透させていく必要があるだろう。
講評  精神障がいは、誰もが持ち得る可能性があるにもかかわらず、就業には高い障壁がある。仕事があるだけでもよしとされることが多い中で、精神障がい者に期待し、その育成を重視する特例子会社のあり方を丹念に調査した力作である。精神障がいがキャリアの断絶に直結しない職場が増えることは、精神障がいからのリカバリーにも力を与えるだろう。
キーワード1 精神障がい者
キーワード2 キャリア形成
キーワード3 合理的配慮
キーワード4 特例子会社
キーワード5  
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