詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 農業法人に入社する新規就農者の独立と人材育成 |
内容 | 就農者の高齢化という課題がある中で、農業法人と新規就農者の目標設定のずれが離職や農業のリタイアにつながるという仮説を検証し、農業のリタイアを減らす方法について人材育成などの観点から論じた。 聞きとり調査の結果、個人の目標を捉えた人材育成は、従業員のキャリアアップだけでなく、法人の経営面における問題改善にも貢献することが分かった。また、新規就農者に対して、法人ができるだけ長く農業を続けられることを目指して行った人材育成により、新規就農者の新しくやりたいこととの間に違いが生じて、農業のリタイアにつながることが明らかになった。 以上より、日本は、①従来の農業の固定概念にこだわることなく、様々な人材を確保できるような水耕栽培などの新たな農業の形態を早急に取り入れること、②農業法人だけに過度な期待をして新規就農者の獲得や教育を任せるのではなく、早い段階で農業に関する幅広い知識を学べ、多くの作物の栽培を学べる教育機関を増やすこと、が必要であるといえる。 |
講評 | 農家出身でない限り就農のハードルは高く、就農者の高齢化が深刻になる一方で、会社勤めに行き詰まりを感じる若者の参入意欲も高まりを見せている。その結節点として「農業法人」に注目し、人材育成を軸に論じた点は非常にユニークである。農業の形態の多様化や、民のみならず公の果たす役割が鍵を握るという結論は頷けるものであった。 |
キーワード1 | 農業法人 |
キーワード2 | 高齢化 |
キーワード3 | 担い手不足 |
キーワード4 | 人材育成 |
キーワード5 | 独立 |
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