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学科 産業関係学科
年度 2018
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 企業における第二新卒採用の実態
内容  本論文では、企業の人手不足の問題を背景に、第二新卒者の需要が高まっていることを既存の統計データより明らかにし、企業がなぜ、どのように若年層を確保しているのかを紹介する。そして、第二新卒採用が継続的に行われるかどうかを明らかにするために、第二新卒者の属性や採用を行う企業の特徴に注目しながら、第二新卒に特化した就職支援会社を対象に聞きとり調査を実施した。
 その結果、第二新卒者は離職後、前職とは異なる職種に移る傾向があり、採用後の処遇や訓練方法なども知ることができた。また、企業は新卒者や第二新卒者にかかわらず、ポテンシャルを重視した採用のあり方に変化させる動きがあることも分かった。
 第二新卒者は早期離職していることから、一度失敗した、能力の低い若手人材と捉えられがちだが、実際には「一度離職した」ということに対して新卒者と見方が異なっているだけで、今後の採用のあり方としては、新卒者と第二新卒者の垣根がなくなっていくのではないか。
講評  新卒一括採用が根強い日本企業にとって、第二新卒者は新卒者の補完的な存在であるとみなされがちであるが、その採用の実態を明らかにすることによって、第二新卒者をポジティブに捉えようとした視点はおもしろい。ただ、実際に第二新卒者を積極的に採用している企業には調査できておらず、議論の幅を狭めてしまったことが残念である。
キーワード1 新卒一括採用
キーワード2 第二新卒
キーワード3 労働市場
キーワード4 キャリアアップ
キーワード5 キャリアチェンジ
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