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学科 産業関係学科
年度 2018
ゼミ名 寺井 基博
タイトル 日本のホワイトカラーと労働時間改革  ~専門商社の実例と働き方の今を考える~
内容 本論文では、以前から関心のあった労働時間を議論の中心に、私が卒業後就職する専門商社の労働の現状と2018年4月に成立した「働き方改革法案」以降動きがより活発になった日本企業内での「働き方改革」が進み始めている。昨年の産業調査実習では大手電機メーカーの労働組合副中央執行委員長の方に調査を行い、労働組合と企業の残業時間短縮に向けた組織的取り組みについて調査を行った。そして今回は上記法案の最も狙いとするところの日本国内で俗にいう“ホワイトカラー”の人々の労働時間に焦点を当て、その中でも今年の春から就職する商社業界で働く人々に注目してその現状を赤裸々にし、議論を進めていく。
 今回は東海地域に拠点を置く、エネルギー商材をメインに取り扱う専門商社のS社の人事部の2人にインタビュー調査を行い、社内の労働時間短縮に向けた取り組み、実際の施行状況、残業に対する社員の認識などの現場の生の情報と、その背景にある政府や他企業の取り組みを文献等のソースを元に重ねて議論していくことで働く現場の今を自分なりに考察する。
講評 本論文は、企業による労働時間改革の取組みについて、労働組合と人事部の両者に対するヒアリング調査の結果を先行研究の理論的枠組みに照らして分析した論考である。本論文では、労働時間改革を含む「働き方改革」の本質は、経営者及び従業員の意識改革よりも働く仕組み・ルールを変えることであると結論付けている点が秀逸である。大学での勉学の集大成として、産業調査実習から2年越しの熱意と努力が実を結んだ秀作である。
キーワード1 ホワイトカラー
キーワード2 専門商社
キーワード3 働き方改革
キーワード4 労働時間
キーワード5  
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