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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | トヨタ生産方式ー欧米に受け入れられない理由の考察 |
内容 | 本論文では、大野耐一が確立したトヨタ生産方式をテーマに取り上げ、その歴史的背景と「ジャスト・イン・タイム」と「自働化」に代表されるトヨタ生産方式の詳細をまとめている。 また、それまで自動車産業で主流であったフォードシステムを比較対象として持ち出し、トヨタ生産方式がどれだけ特徴的な生産方式であるのか、を述べるとともに、欧米では何故トヨタ生産方式が受け入れられ難いものであるのかを考察する。 仕事と賃金の「規則」から見えてくる日本の雇用システムの特徴は仕事と賃金の個別化であるといえる。また、現場作業者にPDCAを回すシステムが浸透しているという点も忘れてはいけない。昨今、トヨタ生産方式はフォーディズムの進化形「ポストフォーディズム」であるのか、はたまた、フォーディズム以上に労働の搾取をしている「ネオフォーディズム」であるのかという議論がなされている。雇用システムを「規則」から読み解くとトヨタ生産方式とフォードシステムは次元を異にしており、そもそも比較しうるものではないことが分かる。 その他、トヨタ生産方式が引き起こす労働問題にも触れ、あらゆる角度からトヨタ生産方式を考察する。 |
講評 | 本論文は、トヨタ生産方式と欧米諸外国の生産方式の違い、およびトヨタ生産方式に関する国内外の先行研究を考察することによって、トヨタ生産方式の実像に迫ろうとする論考である。文献を丹念に読み込んでそれを理解し、すべて自分のことばで書かれている点がきわめて優れている。地道な努力が光る好論文である。 |
キーワード1 | トヨタ生産方式 |
キーワード2 | ジャスト・イン・タイム |
キーワード3 | 自動化 |
キーワード4 | 仕事と賃金の個別化 |
キーワード5 | PDCA |
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