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学科 産業関係学科
年度 2018
ゼミ名 寺井 基博
タイトル 過労死と長時間労働の原因
内容 本論文は、現在大きな社会問題となっている「過労死」について、身体環境から考察した発生要因と予防策を述べ、また、過労死と密接な関係がある長時間労働についても焦点を当てる。長時間労働問題の背景には日本的雇用慣行と文化的特性が関わっていると考え、言及した。
第2章では、過労死とは何なのかまた、過労死の原因となる疾患を特定した。そして、睡眠時間が低ければ低いほど、過労死と直接関わりのある脳血管疾患(脳内出血・くも膜下出血・脳梗塞・高血圧性脳症)および虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症・心停止・解離性大動脈瘤)を引き起こす可能性が高いことが分かった。第3章では、長時間労働は日本的雇用慣行と日本人の文化的特性によって生み出されるものだと分かった。第4章、第5章では、長時間労働を削減するための具体案、また過労死発生の予防策に関して国、企業、個人でどのような対策ができるか具体案を示した。
講評 本論文は、過労死と労働時間の間に因果関係が存在することを前提として、過労死問題の改善策として長時間労働の是正方法を模索した論考である。労使関係学、社会心理学、法学の観点から長時間労働の原因を明らかにしようと試み、国、職場、個人の3つのレベルで是正策を考えたところに独自性がみられる。とりわけ、職場および個人の施策については、これからの職業経験を踏まえてより具体的に考えて実現してもらいたい。
キーワード1 過労死
キーワード2 長時間労働
キーワード3 日本的雇用慣行
キーワード4 性格
キーワード5  
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