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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 国生 寿
タイトル 地域における親子の居場所作り ~「まちの縁側とねりこの家」を事例として~
内容 現在、母子密着型の孤立した子育てが親子の大きな負担となっている。このような状況が引き起こされた背景には、性別役割分業や母性神話が社会風潮として存在し、核家族化や少子化、地域のつながりの弱体化などの問題があると考えられている。孤立した子育ては母親に大きなストレスや不安を与え子どもの多様な経験の機会を奪うことになるため、今、社会の中で親子が安心して過ごすことのできる「居場所」作りの必要性が問われている。
 本論では、親子の地域における「居場所」作りを推進する場として京都市の「まちの縁側とねりこの家」を事例として取りあげた。そこで行われている活動は、現在多くの場で行われ始めている親子同士の交流を深める取り組みだけでなく地域に住む様々な人々と親子との交流も深めるものである。地域のつながりの弱体化が叫ばれている今、こうした地域全体を視野にいれた親子の「居場所」作りが求められているのではないだろうか。
講評 国生ゼミの卒業論文は,担当者の専門領域(社会教育学・生涯学習論)を反映して,社会教育・生涯学習・学校外教育にかかわるテーマが多い。
これらは全体として,引用・注記・出典等も整っており,卒論として合格といえよう。事例研究では,地域や施設に入り込んで,詳細なインタービューや事業分析を試みたりして丁寧に教育実践を見つめている。中には,資料・出典等がインターネットのHPに偏ったり,また,ゼミの時間以外は卒論指導にあまり顔を出さない例もあり,今後指導の徹底を期したい。
これらの成果が今後の生活に生かされるものと信じたい。

キーワード1 子育ての密室化
キーワード2 子育て支援、親子の居場所作り
キーワード3 「まちの縁側とねりこの家」
キーワード4  
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