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学科 産業関係学科
年度 2018
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 外国人労働者を受け入れるための労働環境
内容 本論文では、日本が外国人労働者を受け入れるにあたって外国人にとって働きやすい環境がどれだけ整っているのか、外国人労働者の実態や国際比較、日本の制度の取り組みを調べ自身の見解を述べていく。
外国人労働者の実態についての書籍、そしてアメリカ、韓国、シンガポールとの制度や受け入れる範囲の比較、最近提出した「出入国管理法改正案」などの制度の分析結果から、日本は「外国人労働者」の受け入れには積極的な姿勢を示しているにも関わらず「移民」を受け入れようとはしていないため、今後外国人労働者が日本に働きに来てくれるという明白な根拠はないということがわかった。
このことから、一刻も早く移民を受け入れるよう制度を整え、外国人にとって働きやすい環境、そして働きたいと思える国にしていかなくては日本の労働力不足は改善されることなく、経済の縮小に繋がるであろうことが伺える。
講評 ここ数年と比べて熱心に取り組んだゼミ生が多かったとは思うけれど、今年も卒論は二極化していた。卒論の提出にあたっては様々な約束事がある。たとえば提出日だとか字数、つけるべき付属の文書などの形式的な事柄である。これらの形式的な事柄をそつ無くクリアーしている卒論は、卒論としての水準が相対的に高く、これらの形式をなんとかクリアーしたものは前者に及ばない。卒論はもちろん中身が大切??卒論に限らずあらゆる表現はそうなのだが??なのだが、けっきょく内容は形式に規定されてしまうのだ。それに加え、大学4年間で学んだものすべてが、卒論には結実しているとも感じた。授業でのレポートに真摯に取り組んでいたのかいないのかが、卒論には現れてしまっていた。当然のことなのかもしれない。昨日まで書いていたレポートにおいて、てにをはの整った日本語の文章が書けない人が、卒論になったからといって突然書けるわけがないのだから。きちんとした卒論を書くことは文系大学生としての最低限だと私は考えている。なぜなら文系大学生は、卒業後けっきょく言葉と言葉に基づいて行う行為である思考を武器に仕事をしていくからだ。だから学生時代の4年間を大切にしてほしいと思う。
もう一点、テーマ設定に関わって感じたことがある。数年前から感じてはいたのだが、労働??雇用されて働くことといってよい??が若い人の中でone of them になってきているということである。直接的に仕事と私生活のバランスについて取り上げていない卒論であっても、つまるところ仕事と私生活のバランスについて取り上げている卒論が多かった。これは私が大学生であった頃には考えられないことである。たとえば男子学生が女性労働者の活躍について書くなどということはありえないことであった。しかし、数年前から、女性労働者を取り上げる男子学生がポツポツと現れ始めた。日本社会自体の変化を反映しているのかもしれない。こういう形で今に出会えるのも教員という仕事の面白さかもしれない。
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