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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | チームの人的資源マネジメント -「感情管理」による組織能力の向上- |
内容 | 本論文では、組織に存在する感情を分析し、感情によって組織のあり方が変わってくるのか、そして心地よい組織作りのためにリーダーに何ができるのかということについて考察した。 そもそも人的資源マネジメントは会社にとって最も困難かつ重要な戦略課題の一つである。自分が経営者の立場にはなく、チームのマネジメントを行う場合、賃金による物質的インセンティブを用いることはできない。そこで感情を管理することによる人的資源マネジメントについて焦点を当てた。また、感情を取り扱うべき事態になった理由についても時代の背景から明らかにした。様々な感情があるが、その中でも①信頼関係を気付くことで得られる安心感と、②明確なビジョンによる高揚感が最も重要な感情であると私は結論付けた。 |
講評 | ここ数年と比べて熱心に取り組んだゼミ生が多かったとは思うけれど、今年も卒論は二極化していた。卒論の提出にあたっては様々な約束事がある。たとえば提出日だとか字数、つけるべき付属の文書などの形式的な事柄である。これらの形式的な事柄をそつ無くクリアーしている卒論は、卒論としての水準が相対的に高く、これらの形式をなんとかクリアーしたものは前者に及ばない。卒論はもちろん中身が大切??卒論に限らずあらゆる表現はそうなのだが??なのだが、けっきょく内容は形式に規定されてしまうのだ。それに加え、大学4年間で学んだものすべてが、卒論には結実しているとも感じた。授業でのレポートに真摯に取り組んでいたのかいないのかが、卒論には現れてしまっていた。当然のことなのかもしれない。昨日まで書いていたレポートにおいて、てにをはの整った日本語の文章が書けない人が、卒論になったからといって突然書けるわけがないのだから。きちんとした卒論を書くことは文系大学生としての最低限だと私は考えている。なぜなら文系大学生は、卒業後けっきょく言葉と言葉に基づいて行う行為である思考を武器に仕事をしていくからだ。だから学生時代の4年間を大切にしてほしいと思う。 もう一点、テーマ設定に関わって感じたことがある。数年前から感じてはいたのだが、労働??雇用されて働くことといってよい??が若い人の中でone of them になってきているということである。直接的に仕事と私生活のバランスについて取り上げていない卒論であっても、つまるところ仕事と私生活のバランスについて取り上げている卒論が多かった。これは私が大学生であった頃には考えられないことである。たとえば男子学生が女性労働者の活躍について書くなどということはありえないことであった。しかし、数年前から、女性労働者を取り上げる男子学生がポツポツと現れ始めた。日本社会自体の変化を反映しているのかもしれない。こういう形で今に出会えるのも教員という仕事の面白さかもしれない。 |
キーワード1 | 人的資源マネジメント |
キーワード2 | 組織感情 |
キーワード3 | リーダー |
キーワード4 | 労務管理 |
キーワード5 | チーム |
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