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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2018 |
ゼミ名 | 樋口 純平 |
タイトル | 日本の農業の海外進出 |
内容 | 本論文では、「日本の農業の現状と問題」を調査した上で「日本の農業の海外進出」の方法や可能性を実際の事例とともに考察する。 日本の農業の現状として「農地面積の減少」「食糧自給率の低下」などが問題となっているが、日本の農業が続いていくためにはまず「日本の食材の輸出を促進していく。」ことが海外進出への第一歩である。 また輸出だけでなく、日本の「種苗会社」、「農業機械メーカー」が行っているように現地に拠点を持ち、現地で生産していくという方法も今後ますます進んでいくとされている。 日本の農業は国内のマーケットだけでは今後困難となっていくため、海外進出が必須となる。また日本の農業の海外進出は輸出による「メイドインジャパン」から日本の技術によって現地で生産し、そのものを日本に持って帰ってくるといった「メイドバイジャパン」のの方法が期待される。 |
講評 | 卒業論文の作成にあたっては、自分が関心を持ったテーマについて、いろいろと本を読んでみてよかった、多少は苦しいながらも書き進める中に楽しさや充実感があった、と感じてほしいと思う。自分自身に向けて書く、という気持ちが大切と思う。 とはいえ、単なる自己満足に終わってもよくない。自分の設定したテーマについて、先行研究は何を語っているか、現状はどうなっているのか、を知る必要がある。すると、通常は、よく調べるほど自分に語るべきことがあまり残されていないことに気づく。そもそも、卒業論文でオリジナリティのある事実発見や考察を行うことは、たいへんむずかしい。それでも、先行研究を追いかけながら、自分なりに納得のゆくストーリーを展開することはできる。また、少数でもよく選んだ文献と格闘することで、意義のある考察をすることもできる。 本年度の樋口ゼミ生の卒業論文は、どうであったか。テーマ設定としては昨年度に引き続きワークライフバランスを始めとした働き方改革について論じたものが中心となったが、自身の就職先企業や業種と関連づけて研究を行ったものも少なくなかった。商社に就職する者は商社マンのキャリア形成を題材としたり、種苗会社に就職する者は農業の海外進出を題材としたり、いずれも自身の将来に直接関係するテーマを取り上げたものである。こうしたタイプの研究には、メリットが少なからず存在するように思われる。社内のつてを頼りにインタビュー調査を実施したり社内資料にあたったりすることができるし、何より自身のより直接的な問題関心に支えられた研究のモチベーションを得ることができる。一方、働き方改革について論じた研究では、長時間労働の是正に関する比較的オーソドックスなものから地方公自治体のワークライフバランスのようなユニークなものまで、その切り口に自己の問題関心や個性が表れていたと思う。また、先行研究の豊富なテーマでは文献の渉猟が求められ、先行研究の乏しいテーマでは事例分析等にもとづいた自身の概念構成力が問われた。 以上のような本年度の卒業論文は、総じて構想から準備、執筆に至るプロセスが順調に進められたという印象がある。一方、総じて先行研究の検討に不十分さが見られることも否定しがたい。この点は、来年度に向けた教員自身の課題でもある。 |
キーワード1 | 日本の農業 |
キーワード2 | 海外進出 |
キーワード3 | 種苗会社 |
キーワード4 | 輸出促進 |
キーワード5 | 世界進出 |
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